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はじめてのフィルムカメラ旅行(竹野海岸編)


親からフィルムカメラを譲り受けました。

25年前のCanon Eos Kiss3……


フィルムは数年前からクソ高騰しているらしいのですが結局は好奇心に勝てず近くのカメラ屋さんに行って買いました。

「本当に撮れるんかこれ?」と思いながら、なんとか36枚使い切って現像したので(この手順も人生初で緊張した)、その写真を載せたいと思います。



城崎温泉のお隣、竹野海岸。

(城崎には乗り換えがてら食事や休憩で寄りましたが、温泉にも入ってないし何ならお洒落ブックカフェで「ほしとんで」を2巻まで読んで過ごしました。観光地でやることか?)


竹野は兵庫県の北部にある漁港で、この日は冬の日本海らしい曇り空で浜辺には荒波が打ち寄せていました。

何日か前に積もったのであろう雪が路肩に避けられていて、ここが豪雪地帯豊岡市であることを思い出したりしました。




竹野といえばこの黒い焼杉板で覆われた家々。一様にこの黒壁がひしめき合う町並みが見たくて来たのです。

フィルムはデジタルカメラと違って枚数が限られている…。

いつも旅行に行くと100枚とかザラに撮るし、何ならこの旅行でもデジカメと併用していたのでそちらの方ではたくさん撮ったのですが、いかんせんフィルムを消費するのってめちゃくちゃ緊張する。

緊張しすぎて…全然…撮らなかった……(15枚くらい)。



泊まったお洒落なゲストハウスは、フロントにお客さんから寄贈された本が沢山並んでおり「好きな本を部屋に持って行って良い」というシステムだったので、せっかくなのでこれを読みました。


『うしろめたさの人類学』(著 松村圭一郎)

https://mishimasha.com/books/9784903908984/


「市場」「国家」「社会」みたいな枠組みが人間社会に構築されてきたけど、その境界がどこにあるか探ったり、ときには越境したりする(例:困ってる人の支援を「国の仕事だろ」と思ってるけれど、「自分も何かしたい」とも思う、みたいな)ことについて考える「構築人類学」という学問方法を、著者のエチオピアでのフィールドワーク経験を交えながら提示する…という本で、面白くてするする読めて滞在中に読み終わってしまった。

この先生の他の著書も面白そうなので読んでみようと思います。


冬の竹野は静かで、トンビと波の音ばっかりが聴こえる中で読書に浸れて、良いお宿でした。

ご飯がとてもとても美味しかった!