京都駅の美術館「えき」で行われている田中一村展を観に行きました。
田中一村は一番好きな画家です。
展示を観に行くのは2018年の生誕110年展以来。
南画時代・千葉時代・奄美時代と3区分で展示されていたのですが、見入り過ぎて2周しました。
2周すると、同じ絵でも1周目は好きな部分だけ見てて、他の部分の魅力に気付いてなかったんだとわかりますね。自分の視野が狭いだけかもですが…
最初に一村の絵を見たとき、それまで植物を描くというのは単に「ここに木がある」という説明としか思ってなかったのに、完全に価値観が書き換えられたのを覚えています。
好きな葉っぱや木の形とか色を考えるようになった。そして隙あらば花や葉っぱを描くようになってしまった…。
今後は鳥や魚も描いていきたいです。
そんな一村の絵を好きと自覚してから改めて見ると、以前より心のゆとりを持って鑑賞できた気がします。
110年展のときは「早く奄美の絵が見てえ」と思いながら眺めていた若い頃の絵も、今はそれらが全部奄美時代に繋がるのがわかってるから大事に見られるし。
同じ音楽を何度も聴くように、同じ画家の展示って何回観に行ってもいいらしいです。
奄美時代の絵が好きなのは言うまでもないですが、今回特に好きになったのは足摺狂濤と室戸岬の絵です。
波の動きと岩と海のコントラストが気持ちいい〜〜〜
白梅図(でっかい屏風絵)も、青緑にこけた木の幹が美しくて一生見てられると思いました。
いずれ奄美の田中一村記念美術館にも行きたいし、奄美の本物の植生もこの目で見たいです。
余談ですが一村て写真もめちゃくちゃ上手いすね。
馬の尾が靡いてる写真とかかっこいい…。
あと一村もOLYMPUSのカメラ使ってて親近感が湧きました。
おわりです。